阿弥陀如来坐像(30cm an1725)

 大きさ:高さ30×幅15×厚み10cm  素材:クス  着色:古色塗り

注)円空仏は通常背面は彫りません。

「ナムアミダブツ」を念仏すれば、 この世の生を終えても、次には極楽浄土に往生し、如来の説法を聞きつつ、 無限の生を享受して、心安らかに楽しく生活することができると約束されています。円空原作は45㎝:輪王寺蔵(栃木県日光市)です。印を結んでいる両手先は原作では別材をはめ込んであり、顔や体に比べて大きく、武骨な印象を与えています。

<古色塗りについて>

伝統工芸の世界では、新しく制作した作品をわざと古びた色合いに仕上げることがあり、このような技法を「古色塗り」と呼んでいます。しかし、黒っぽく塗れば古色になるという単純なものではありません。より自然で古びた「古色蒼然」とした質感に仕上げるために、円空工房Zの作品は独特な技法で古色塗り効果を実現しました。









<付記>

背面に微かなワレがあります。使用したクス材は十分乾燥していますので、ワレが進むことは考えにくいですが、念のため「波釘」を底面に打っておきました。

又、底面中央部のへこみはテーブルや棚板など硬い平面に置かれた時にガタつかない(三つ足を踏まない)ように微かに削ってあります。


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