賓頭盧(びんずる 25cm bz2901)

大きさ:高さ25×幅14×厚み7cm  材料:クス 着色

お釈迦様の十六弟子の一人であったびんずるさんは約束を破って酒を飲んでしまい、堂内に入ることを禁止されましたが、一生懸命に修行をしたので堂の外でならと、お傍にいることを許され、それ以来撫仏として毎日本堂の軒下にいて人を助けておられます。この話は俗説ですが、失敗してもその後の努力次第で人生は素晴らしいものになることを語っているような気がします。円空原作は47cm千光寺蔵(高山市)です。

注1)円空仏は通常背面は彫りませんがお客様のご要望により少し背中らしく細工しました。

注2)着色は薄い褐色です。この着色は白木の作品が永年神社など人の住まない空間で保管され何となくくすんだ色になったことを想定した色です。









↑この作品ではお顔はほんの少し右を向いて彫りました。そのお顔を”お顔の正面から撮った写真です。”円空さんは両足や両手で結ぶ印を非対称に彫ったり、お顔を少し横向けるなど正面左右対称でないように彫った作品を多く見かけます。これは作品を見る人を退屈させない円空さんの遊び心だと思います。




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