弁財天(30cm bzt2504)

高さ30×幅8×奥行6cm 素材:クス材 無着色:艶出しオイル塗布

注)円空仏は通常背面は彫りません。 

弁財天は、古代インドから信仰されてきた仏教の守護神で、豊満な女神像として表現され てきました。日本には古く奈良時代に伝えられましたが、衣食住や財宝など多くの幸せをもたらす幸福神と して一般に信仰されるようになったのは、鎌倉時代以降のことです。インドでの河川神の性格が 日本の水神信仰と結びつき、主に水辺に祀られ厚く信仰されました。特に、江戸時代頃から、財宝の神様として七福神の一神にも加えられるようになりました。円空原作は86cm(栂尾観音堂蔵:奈良県天川村)です。 

今回の作品は天川村の円空原作と同じように、お顔がやや右を向いているように彫りました。円空作品全般に言えることですが、足が左右不揃い、衣の衣線が左右不揃い、両手に持つ宝珠は中央、お顔の中心は微かに左(見る人から)に寄っています。これは見る人が足から上の方に視線を移す時、右・左と視線が動くことにより作品が生きているような動きを持たせるためです。これは円空独特の技法です。

類似作品:bzt2445
































 

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